九州在住のフリーペーパー愛好者・昌江瑠さんに寄稿していただきました。今回は「雲仙と吉祥寺」の話。同誌が何を伝えているのか、昌江さんの視点で語ってもらいました。

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画像:オーガニックベースHPより

オーガニックベースが発行する「雲仙と吉祥寺」は大分・耶馬渓という里山から発信されるフリーペーパー「雲与橋(うんよばし)」に感動したという代表が「雲仙と吉祥寺を結び付ける一つの媒体として育てて生きたい」という希望のもと始まり、長崎県雲仙市小浜町で制作され、長崎県立図書館でも保存されている媒体である。

 先達のフリーペーパーに触発されて新しい媒体が生まれる好連鎖だが、東京吉祥寺の食堂と長崎県小浜町の両方から発信されるのは、現代の台所の問題や、流通する野菜のうち日本の在来・固定種の野菜が1%にも満たないという現実。日本に昔からある野菜や種とり農家の営みを一人でも多くの方に知ってもらいたいと企画したファーマーズマーケット「種市」情報などを発信し、ポジティブに「種市を新しい流通に育てる」という大きな目標に向かう。

地方で行われるイベント・マーケットには、ともすると部外者がおしかけてきて、地元不在のイベントになってしまう可能性がある。しかし「雲仙と吉祥寺」の拠点である雲仙市の刈水地区で開催されるマーケットでは「ただ、背伸びせず、身の丈にあったやり方でやればいい。その町を愛する人が中心に、じっくり企画すればいい、本物のイベントは、そういう中からしか生まれない(代表:奥津爾氏/「雲仙と吉祥寺」Vol.5より)」と語る。

 その一方、吉祥寺の種市ではフードは完売、トークも満席で過去最高の盛り上がり。しかし野菜の売り上げは過去最低という明確な課題もつきつけられる。

この一月末、活動拠点の一つであった東京の「ヒトト食堂」は建物の耐震法改正に伴い営業を停止するが、そこでの活動も今後の「雲仙と吉祥寺」で語られ続けていくだろう。この小さなフリーペーパーが、語るものは大きい。


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・オーガニックベース

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■この記事を書いた人
 
sorami 昌江 瑠(まさえ りゅう)

 九州在住のフリーペーパー愛好者。

 古本やフリーペーパーと共に色々な所へ出張しています。



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