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宮崎県都城(みやこのじょう)市の都城市立図書館で昨年9月に開催された南九州エリアで初めてとなるフリーペーパーイベント「タダモノの祭典 全国フリーペーパー展in都城」。フリーペーパー愛好家や図書館関係者の間で大きな反響を呼び、盛況のうちに幕を閉じたことから今年も開催が決定しました!イベントの開催期間は93日から18日までの2週間。今年はさらにボリュームアップした内容の展示会を企画しているということで、フリペ通信もメディアパートナー兼選書担当として協力することになりました。当サイトでは展示会を盛り上げるために企画者のキクカワマサミさんにインタビューを決行。今回から数回に分けて「全国フリーペーパー展」開催のきっかけや想い、裏話などを紹介していきます。

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自己紹介をお願いします。

キクカワマサミ。46歳。5年前震災のあった年に宮崎県都城市にIターンしました。最初の頃は知り合いが一人もいなかったのですが、地域の方に温かく迎えていただき、今はとても心地よく生活しています。

 

宮崎県でどのような活動を行っているのでしょうか。

 

宮崎県で生活をスタートしてから一年ほどは職探しをしていました()

それからワタクシ自分で言うのも何ですがかなりの変わり者でして、その辺を面白がっていただけたのか、コピーライティングやアドバイザーとしてのお仕事を企業や地域団体、個人事業者の方々からボチボチとご依頼いただいてきました。一方、自主事業も積極的に企画し、落語の世界観を広めることで生き方の選択肢を広げる「DEGES(でげす)」や若者に自発的に地域や政治への関心をもってもらうための組織「都城わかもの選挙会議」などの設立などを通して都城市に関わってきました。

平成27年にCUROCOを設立して多岐にわたる事業を一本化し、現在はコンセプトディレクターという肩書でコンサルティングやビジネスサービスを提案しています。


キクカワさんが企画したプロジェクトについて教えてください。


都城市へ来た当初、市の中心的な建物であったデパートが倒産し閉店していました。その建物の正面にあるコミュニティエフエム放送局で2年間近くパーソナリティをつとめていたのですが、スタジオの前を通るメーンストリートの人通りがとても少なく、廃墟のように佇むデパートのシャッターがあまりにも寂しくて、平成25年に「サブロク展」という展示会を2ヵ月間に渡って開催しました。

市から提供していただいた写真をシャッターに張り付けて勝手にボケるというだけの内容なのですが、デパートが国道沿いの一等地に立地していたため地域住民や運転手の皆さんに足を運んでいただきました。

 2ヵ月も展示していると印象に残りますよね。皆さんの反応はどうでしたか?

 

デパートは閉店してからずっと使われずに放置されていました。有効活用されていない場所を料理してみると案外面白いということを提案できたと思います。ほとんど人が歩いていなかった場所に人が集まりだした。そういう意味では反響があったかなと思います。


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シャッターを活用


都城市は県内で第2位の人口を誇り、主要都市として位置付けられていますが、新しい挑戦を受け入れる風土があるのでしょうか。

 

他の地域と比較して経済状況が特別に良いというわけではなく、新規事業が参入しやすい場所でもないと思います。経済状態が良くないだけに、地方交付金が支給されるのを待っているだけの街ではあるんですね。依存体質というか、そういうものに慣れてしまい、自分たちで何かをしようというスピリットが薄いなと感じています。ポテンシャルがあるだけに、それを発揮しないのはどうなんだという気持ちがあります。

 

都城市に移住したことでキクカワさんのなかに問題意識が生まれてきたということですね。地域が抱える課題に対してどのような提案をしていこうと考えていますか?

 

私の目から見て地域の中に選択肢が少ないというか、まだまだ気づかれていない部分が多くあるなと感じています。CUROCOは「地域社会に選択肢を増やす」ということをコンセプトに掲げており、こういったものもありますよ、こういうのはどうですか、ということを現場から提案しています。

 

「現場から提案する」とはどういうことでしょうか?

 

移住してきた者が上から目線で物申しても地域の皆さんはいい気持ちにならないでしょうし、反発も生まれると思います。日常生活のなかで自然に生まれたアイデアを形にしていくことが理想的ですね。

例えば、私は酒が大好きでぶらりと公園で呑むことがあるのですが、SNS上で『公園生活』というグループを作り、「いついつどこで飲んでいる」という呼びかけを行っています。もちろんゴミを出さないように注意していますし、近隣に迷惑をかけないようにルールは定めていますが、多いときは20名近くが参加するコミュニティになっていきました。

そこから交流の輪が広がり、新しい企画が生まれ、いくつものプロジェクトが動き出しています。実際に現場でプロジェクトを開始してみると、地域に浸透していき、地域の皆さんが自発的にどんどん参加してきます。このように自然な流れで提案することができれば良いなと思っています。

 

イベントが好きではないという真意について話を聞かせてください。

 

私はその場限りで終わってしまうようなイベントはあまり好きではありません。結果的に盛り上がればいいとは考えていますが、“みんなで盛り上がりましょう”というのはちょっと違うのかなと。成功したら成功したでまた次に成功しなければいけないというプレッシャーもありますし、追っかけられることが嫌なんです。

私が最も大切にしているのは「日常を作ること」。短絡的に終わってしまうようなイベントを開催するのではなく、自分たちがこうやったら住みやすいねとか、モチベーション上がるよねとか、気合い入れて勉強したくなってきたなど、自分たちで生き方を選択できるような提案をしていきたいと考えています。


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会場の様子


「全国フリーペーパー展」開催のきっかけを教えてください。

 

都城市でも多くのフリーペーパーを目にしますが、ほとんどの冊子が観光ガイドブックに掲載されているような情報を模倣したような構成になっており、独自性やコンセプトがないと感じていました。

紙面を制作するうえで参考にしなければいけない部分はあると思いますが、結局、何が言いたいのかという部分が伝わってこない。多くのフリーペーパーに触れることで、作品の見かけだけではなく、制作者の想いが伝わる機会になればと思い、「第1回 全国フリーペーパー展」を企画しました。

元々は自主企画での開催を考えていましたが、都城市役所市民生活部コミュニティ課が主催したセミナーで講師を務めた際に都城市立図書館の皆さんと交流する機会があり、図書館で開催することが決定しました。レイアウトや展示方法などを自由に考えてもいいということで新しい試みにも挑戦することができました。結果的に、来訪者や図書館関係者の方に喜んでいただくことができてよかったです。
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今回は「全国フリーペーパー展」を企画するキクカワさんの事業や根底にある想い、展示会を開催するきっかけなどを紹介しました。次回は「全国フリーペーパー展」の準備編ということで展示内容やレイアウト、当日までの様子などに迫りたいと思います。

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