フリーペーパー「とてと」を発行しているやまさきけいこさんに寄稿していただきました。今回は昭和24年創業の歴史ある喫茶店ラドリオが発行している『ラドリオかわら版』の話です。喫茶フリペというのも面白いジャンルですね。是非、本文をお楽しみください!

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無題
裏面はブックカバーに変身!

今回は神保町にある老舗の喫茶店ラドリオの店長である、池本奈美さんが発行している『ラドリオかわら版』ご紹介します。

ラドリオはコーヒーに生クリームをのせた、ウィンナー・コーヒーを日本で初めて出した店として有名。そして、かつての経営者がシャンソン好きだったことから、長らくシャンソン喫茶として親しまれてきました。

そんな喫茶店が発行しているB4サイズの手書きで作られた月刊誌が『ラドリオかわら版』です。

内容は池本さんが書く“ラドリオ繁盛記”やシャンソン歌手を紹介する“今月のABCシャンソン”、オススメの本を紹介する“かおるの図書準備室”そして、お店のオススメメニューがイラストで紹介されています。

ここで、仕事のついでに久しぶりに訪れたラドリオで手にした『ラドリオかわら版』第60号の中身を少しご紹介したいと思います。

 

「一年が、折り返し地点にきて、ここらですこし休憩するために、梅雨がくるのかもしれない。雨だから、外で遊べないし、買い物に行くのもおっくう。そんな日は、近所の喫茶店で、友人どうし、どうでもいいはなしをダラダラしたり、ひとり、文庫本を一冊読み切ってみたり、なんにもせず、ひたすらぼーっとしたり、となりの席の楽しそうな会話にこっそり聞き耳立てたり。畑に雨が降ってしみこむように、きっとそういう時間は、心しみこんで、栄養になる。」- ラドリオかわら版 60号“ラドリオ繁盛記”より引用

 

足を運んだ日は、ちょうど土砂降りの雨。シャンソンが心地よく流れる店内でカレーを食べ、コーヒーを飲みながら、ぼーっとしたり、店内のお客さんを眺めたりして、私もしっかり心の栄養を補給することができました。

大切にクリアファイルに入れて持ち帰った『ラドリオかわら版』。裏面にはイラストのみが描いてあり、なんと読み終わった後にはブックカバーとして、使うことができるのです!そしてその折り線には、丁寧に文庫と新書サイズが書いてあり、なんとも本の街、神保町らしい工夫が凝らしてあります。

 作り手のラドリオ愛がぎゅっと詰めこまれた、読んでいるこちらもあたたかい気持ちになるフリーペーパー。神保町で本を買った後に、カレーとコーヒーとかわら版を目当てに、また伺いたいと思います。

■プロフィール
 

soramiやまさきけいこ

フリーペーパー「とてと」在籍、日常をもっと楽しくをモットーにワークショップやライターとしてフリーで活動しています。
HP:http://totetofreepaper.com/


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